新・大前研一名言集(第95回)
長らく、日本人は総中流(ミドル)と言われてきましたが、時代は変わりました。高所得者と低所得者の二極化が鮮明になってきました。
『ロウアーミドルの衝撃』(初版 2006年1月25日 講談社)は、<今や、日本人の8割が「中流の下」以下。社会の地殻変動が始まった!>という帯が示すように、好むと好まざるとにかかわらず、意識せざるを得ない社会が到来しつつあります。
かなり深刻な問題を含んでいます。ロウアーミドルの一人として、また自分自身の問題として考えさせられた本でした。
今日の名言 1 〈283〉
成果主義の導入や終身雇用制度の廃止などにより、勤続年数にしたがって昇進・昇給していく「年功序列」の常識が崩壊したことも、所得格差拡大の大きな要因のひとつである。
今日の名言 2 〈284〉
ライブドアがフジテレビの支配を狙って仕掛けたニッポン放送の買収劇でもわかるように、マルチプル経済の下では、地方のスーパーマーケット程度の規模しかない企業が、何千億円規模の大きな会社の支配権を握ることも可能なのだ。売上高が500億円に満たない楽天が、3000億円を越すTBSに王手をかけるのも、株価収益率というマルチプル(倍率)のなせる業である。
今日の名言 3 〈285〉
「新しい経済大陸」にはまだまだ未開拓の土地がたくさんあるから、IT企業の創業者をはじめ、億万長者が次々に誕生してくる。創業者だけでなくストック・オプションをもらった一般の社員の中からも億万長者が生まれてくる。今の日本は以前に比べて富裕層が輩出しやすい構造になっているのである。
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