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新・大前研一名言集 (第41回)
『チャイナ・インパクト』(初版 2002年3月29日 講談社)は、中国を正しく理解するための視点を提供してくれる本です。中国関係では、この本を含めた3部作(『中国シフト』『中華連邦』)は必読です。
大前氏は歴史を重要視しています。そして独自の歴史観から事象を捉えることもしています。
誰の言葉か知りませんが、「愚者は己の経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」ということを実践しているのが大前氏です。
今日の名言 1 〈121〉
ヨーロッパは今、中国をアメリカへの対抗軸として、地政学的に取り込もうとしている。実際、ヨーロッパのトップと中国のトップは、非常に頻繁に交流するようになっている。ヨーロッパから見ると、アメリカ一極支配を避ける方向は、中国を少し助けてやることだ、というようなメンタリティーがある。
今日の名言 2 〈122〉
日本のような際立った中央集権国家は、もう世界に例がない。なぜなら、すでに時代に合わないからだ。国境なき経済、ボーダーレス経済においては、いかに中央集権であっても、様々な形で裏側からお金が流れ、技術が漏れ、企業がこぼれていってしまう。ボ-ダーレス経済のこの時代には、中央集権制を維持していくには膨大なエネルギーを必要とするのだ。
今日の名言 3 〈123〉
相互依存というのは、なかなかきちんと理解されていないが、「それを壊すとお互い経済的に大きな痛みが伴う」という関係だ。安全保障上の一番大切な概念で、軍備を増強して安全保障を高めるというより、経済的にインターディペンダンス、すなわち相互依存を高めていくほうが安全は確保できる。
次回から『ビジネス・ウェポン』を取り上げます。ご期待ください。
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