新・大前研一名言集(134)
この本は『即戦力』を身につけるための「ノウハウ本」ではありません。
ではどんな本なのでしょうか?
世界のどこへ行ってもこれらを身につけておけば生きていける、三種の神器、すなわち「語学力」「財務力」「問題解決力」を養成するためにはどうしたらいいのかを提言している本です。
サブタイトルは『下克上の時代を生き抜く』です。
大前氏は『即戦力』を次のように定義しています。
即戦力というのはあくまで、まったく新しい環境に放り込まれても、冷静に本質を見極め、正確な判断や意思決定のできる、プロフェッショナルのことなのだ。
今日の名言 1 〈400〉日本のロウアーミドルが貧しい原因の1つは、本当に好きなことがないからだ。私はスノーモービルが趣味で、世界でもトップクラスのポラリスというマシンを使っているが、別に金持ち趣味で乗っているわけではない。東京での移動は電車を使い、田舎にスノーモービルを置いておいたほうが、よほど贅沢な気分が味わえる。
今日の名言 2 〈401〉私は2006年を「負担増元年」と呼んでいる。だからこそ人生をどう生き、何にお金を使うかを真剣に考えなければならない。自分が何もしなければ、国家に収奪されるだけ。「社員は絞りとるもの」と思っている社長や「予算が足りないから税金を取ろう」という役人の国で生きるためには、徹底した防衛策を取ることだ。「生活の質を上げてもコストが下がる」ように国が考えてくれないなら、自分たちでそういうライフスタイルを選択し、作り出さなくてはならない。逆に多くの人がそうすることによって日本でも初めて消費の爆発的増加が生まれるのである。そのための原資はほとんどすべての人が蓄えとして、あるいは年金や退職金の形で持っている。それを墓場まで持っていくのか、生きている間に好きなように人生を生きるために使うのか、それが問われているのである。
今日の名言 3 〈402〉2005年より、いよいよ人口が減少に転じ、少子高齢化が深刻な問題になると世間は騒いでいるが、実際は2020年の段階で、日本の平均年齢(中位年齢)は50歳を超えて、高齢化どころか高齢社会に突入するのだ。
だが、今後さらに少子高齢化が進んでも、それほど心配することはないと私は思っている。なぜなら、少子高齢化が原因で起きるだろうといわれている諸問題には、すべて対応策があるからだ。
まず労働力の不足だが、これは生産拠点を海外に移せばそれですむ。たとえば、人口7千万人で中位年齢が24歳のトルコのように、若い労働力が豊富な国は世界中にいくらでもあるのだから、そういうところに工場をつくって、働き手を確保すればいい。
長い間、『即戦力の磨き方』(PHP研究所)にお付き合いくださり、ありがとうございました。
次回からは『ザ・プロフェッショナル』(ダイヤモンド社)を取り上げます。引き続きご覧ください。
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