新・大前研一名言集(103)
長らく、日本人は総中流(ミドル)と言われてきましたが、時代は変わりました。高所得者と低所得者の二極化が鮮明になってきました。
『ロウアーミドルの衝撃』(初版 2006年1月25日 講談社)は、<今や、日本人の8割が「中流の下」以下。社会の地殻変動が始まった!>という帯が示すように、好むと好まざるとにかかわらず、意識せざるを得ない社会が到来しつつあります。
かなり深刻な問題を含んでいます。ロウアーミドルの一人として、また自分自身の問題として考えさせられた本でした。
今日の名言 1 〈307〉
教育に金をかけるほうがいいという証拠は、じつはどこにもない。それどころか高額納税者リストを見ると、一流大学を卒業して一流企業に就職したような人間は誰一人入っていないのだから、「教育にお金をかけても無駄」というのが現実の姿である。
今日の名言 2 〈308〉
人生の生き方を教えることは、学校や塾の教師にはできない。学校の教師は、教員免除を取得していったん採用されれば、「一生食える」と思っている連中で、人生の生き方にちて教えられるような社会経験はゼロに等しい。社会の厳しい荒波に揉まれて、上司のいじめや出世の妨げに会って苦労したり、転職をどうするかで悩んだりしたこともないからだ。
今日の名言 3 〈309〉
年収600万円以下のロウアーミドルクラスでも、世界的な水準で見れば完全なアッパークラスだ。アメリカでさえもじゅうぶんアッパーの部類に入る。オーストラリアの平均的な世帯収入(4人家族で3万豪ドル)は日本の半分くらいしかないが、それでも1ヵ月間のバケーションを楽しむゆとりがある。
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