新・大前研一名言集(第92回)
長らく、日本人は総中流(ミドル)と言われてきましたが、時代は変わりました。高所得者と低所得者の二極化が鮮明になってきました。
『ロウアーミドルの衝撃』(初版 2006年1月25日 講談社)は、<今や、日本人の8割が「中流の下」以下。社会の地殻変動が始まった!>という帯が示すように、好むと好まざるとにかかわらず、意識せざるを得ない社会が到来しつつあります。
かなり深刻な問題を含んでいます。ロウアーミドルの一人として、また自分自身の問題として考えさせられた本でした。
今日の名言 1 〈274〉
今の日本には1400兆円の個人金融資産があるのだから、金利を上げたほうが景気は良くなる。金利を下げるのは、銀行や一部の企業を救済する、これまた提供者の論理だ。
今日の名言 2 〈275〉
1%金利が上がれば、個人部門の収入は14兆円増える。常識的な4〜5%の金利が維持されれば、年間50兆円〜70兆円ものカネが市場に出てくる。政府部門のできるどんな景気対策よりも効果が大きいのだ。
今日の名言 3 〈276〉
日本にとって最悪のシナリオは、国債の暴落である。国と地方の債務と短期政務、財投債を合わせた政府の債務残高は、2004年度ですでに1000兆円を超えている。それを支える国債が暴落すれば、日本の国家財政そのものが破綻してしまう。2001年末にアルゼンチンの国債がデフォルトを起こしたのと同じような事態が起き、年率4ケタの超インフレが発生して、日本政府が緊急措置法を発令して預金封鎖すると言った最悪のケースも、絶対にないとは言えないのである。
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