新・大前研一名言集(第91回)
長らく、日本人は総中流(ミドル)と言われてきましたが、時代は変わりました。高所得者と低所得者の二極化が鮮明になってきました。
『ロウアーミドルの衝撃』(初版 2006年1月25日 講談社)は、<今や、日本人の8割が「中流の下」以下。社会の地殻変動が始まった!>という帯が示すように、好むと好まざるとにかかわらず、意識せざるを得ない社会が到来しつつあります。
かなり深刻な問題を含んでいます。ロウアーミドルの一人として、また自分自身の問題として考えさせられた本でした。
今日の名言 1 〈271〉
事の本質がボーダーレス化とサイバー化による「蚊飼うの正常化プロセス」であるとわかれば、いくら回復を待っていても価格下落の流れは止まらないし、ましてインフレターゲット論などはナンセンス極まりないことが理解できるはずだ。
今日の名言 2 〈272〉
もうひとつの本質的な問題は、金を持っているのが満ち足りた高齢者だということだ。少子高齢化社会では、いくら通貨を供給しても経済に吸収されない。建築基準法や税制を大幅に変えて、バリアフリー住宅などの立て替え廉価でできるようにする、などの政策と組み合わせないかぎり、彼らの貯蓄は市場に出てこない。これまでの政府の“景気対策”はこの本質を見落としてきたため、市場にカネを回しても効果がまったく現れなかったのである。
今日の名言 3 〈273〉
今の日本には1400兆円の個人金融資産があるのだから、金利を上げたほうが景気は良くなる。金利を下げるのは、銀行や一部の企業を救済する、これまた提供者の論理だ。
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