新・大前研一名言集(第90回)
長らく、日本人は総中流(ミドル)と言われてきましたが、時代は変わりました。高所得者と低所得者の二極化が鮮明になってきました。
『ロウアーミドルの衝撃』(初版 2006年1月25日 講談社)は、<今や、日本人の8割が「中流の下」以下。社会の地殻変動が始まった!>という帯が示すように、好むと好まざるとにかかわらず、意識せざるを得ない社会が到来しつつあります。
かなり深刻な問題を含んでいます。ロウアーミドルの一人として、また自分自身の問題として考えさせられた本でした。
今日の名言 1 〈268〉
21世紀経済の最大の特徴は、国民国家から地域国家への移行である。すでに自立した地域が世界の各地域とあらゆる経済交流をし、繁栄を築いている。これは日本の強固な中央集権への重大な警告である。
今日の名言 2 〈269〉
今の日本では、お金がジャブジャブになってもモノが流通していない。経済がカネを吸収しない時代なのだ。その理由は3つ。モノをあまり必要としない高齢者の増加(人口分布の変化)、在庫を必要としないジャスト・イン・タイムの生産方式への転換(法人部門の変化)、将来への不安からモノよりカネを握っておこうとする消費者心理(個人部門の変化)である。つまり、経済学が前提としていない状況が、今の日本では3つ重なって起こっているのだ。
今日の名言 3 〈270〉
今日本でデフレと呼ばれる現象が進んでいる原因は、第一にボーダーレス化による影響である。ボーダーレス化が進んで、資金やモノの流通が簡単に国境を越えるようになると、もともとモノの価格が高かったところには、世界中から良質かつ低価格のモノが流れ込んでくるようになる。我々が今「デフレ」と呼んでいるのは、じつはデフレではなく、歴史的な視点で見れば「物価の正常化プロセス」にすぎないのである。
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新・大前研一名言集(第89回)
長らく、日本人は総中流(ミドル)と言われてきましたが、時代は変わりました。高所得者と低所得者の二極化が鮮明になってきました。
『ロウアーミドルの衝撃』(初版 2006年1月25日 講談社)は、<今や、日本人の8割が「中流の下」以下。社会の地殻変動が始まった!>という帯が示すように、好むと好まざるとにかかわらず、意識せざるを得ない社会が到来しつつあります。
かなり深刻な問題を含んでいます。ロウアーミドルの一人として、また自分自身の問題として考えさせられた本でした。
今日の名言 1 〈265〉
今、日本がすぐにでも取り組まなければならないのは、現象ではなく原因を直すこと、病の原因を根本から取り除くことなのである。
今日の名言 2 〈266〉
数字のうえでは豊かでも、生活の質は他の先進国に比べて低く、むしろ途上国レベルに止まっている。その原因は、生活基盤よりも公共工事などの産業基盤、社会基盤を重視する提供者の論理の行き過ぎにある。その証拠を掴んだ私は「生活者主権の国づくり」というパラダイム転換を迫ったのである。
今日の名言 3 〈267〉
「黙っていても昇進と昇給がある」という戦後の日本社会の大前提も、もろくも崩れてしまった。サラリーマンは平均的には40代あたりが給料のピークで、以降昇進もなければ昇給もないことを覚悟しなくてはならない。今、我々が取り組まなくてはいけないのは、この現実に即した人生設計の構築なのである。
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